2012/04/19

国とは人

昨年の3.11の震災以降、沸々とわきあがる政治的・政策的な疑問に、少なくとも自分の中でケリをつけたいがために、様々なサイトや新聞、テレビ、雑誌などに目を通してきた。

その度に噴飯し、幻滅し、戸惑い、時にぬか喜んで、結局振り出しに戻る日々。

もちろん、未だに分からないことだらけ、憤懣やるかたなく過ごす毎日ではあるが、氾濫する情報の中で、ひとつだけ、気になっていることがある。それは、批判的なサイトや記事によくみられる、「国が悪い」とする言い方だ。

漫画のワンピースに出てきたアラバスタ国王の台詞ではないが、国とは人であろう。
したがって、そういう言い方をするならば、悪いのは国ではなく、政府や官僚のはずだ。

決して瑣末なことではない。
国とはつまるところ、私たちのことなのだから。
そう思うと何やら少しだけ、力が湧いて来ないか?

だから、いつのまにやら、生レバー禁止とか言われても困るのだ。
政府、官僚に、そんなことを決めてよいと言った覚えはない。
震災復興や原発再稼働、がれき処理や除染、避難区域設定については何をか言わんや。

残念ながら、かのネフェルタリ・コブラのような侠気を、希望を、この一年間で感じたことはない(唯一、管直人前首相の脱原発宣言は感動した)。

そうやってまた、振り出しに戻る。
胸の奥に何かが詰まったような感じは、取れない。
そのしこりは、これからも子供をつくって育んでいってよいのかどうか、不安になるような固さだ。
そんな気持ちを、たくさん子供の欲しい親に起こしてしまうようなことでは駄目だろうに。
本当に駄目だろうに。。。

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