2011/07/26

マイホームツアー、いよいよ初日を迎えます。

あっと言う間に、明日は「マイホームツアー2011」の初日です。

長野での日々は充実したものでしたが、本当に制作ばかりで、やりたかったことが、ほとんどできなかった。

近所のレストランにも行きたかったし、善光寺にもぶらっと遊びに行きたかったし、ナノグラフィカにだってもっと気軽にお茶しに行きたかったし、長野の路地探訪ももっとしたかった。蕎麦の食べ歩きもしたかったし、友人と飲みにでかけて長野の夜を楽しみたかった。そして、もっともっと色んな人に遊びに来て欲しかった。


まあ、でも仕方がない。
長野には、新しい作品をつくるために逗留していたのだから。
最後の最後まで足掻いてこそ、作品を世に問えるというものです。


足掻きまくったお陰で、なんとか、無事、新作できました。
タイトルは『home』といいます。

僕みたいな個人事業主は、発売日です!ばーーーん!!とかやる必要はあんまりないんです。それによって売り上げが倍増したりはしない。

けど、発売日は2011年8月24日にしました。

あれ?ツアーはじまってるよ?
明日初日でしょ?

その通り、始まってるのに、発売していない。
正確には、ブツがない(泣)。
なので、特別先行予約します ^^;
予約カードを差し上げて、発売日前にお手元に届く様にします(8月中ごろ)。


新作『home』はとてもよいものになりました。

マスタリングをやってくれた田辺玄くんから、一日ほど経って、メールがきました。一言、「うん いいアルバムだ」でした。嬉しかった。

風サイトもじきに『home』仕様になっていくでしょう。
ブログでも紹介していきます。
この辺はゆっくり言葉を紡いで行こうと思います。



なんか、ものすごく慌ただしいまま長野を去って行く気分でとても淋しい。
まだ荷造りも終わっていない。
ホームページも変えなきゃだし、ブログの記事も書けていない。
行きたい所にだってたくさん行けていない。
出発までに終えていようと思っていたことの半分も終わっていない。

でも、それで、いいんだな。
最速でやってきたし。
これからも最速でやっていく。
見える景色は、ずいぶんのんびりだけど。
急ぐだけが速くやることじゃないし。
急いてはことを為損じる、と言います。
これはその通りだね。
焦っても仕方がないのです。

そのためには、最低限のことをしっかりやること。
まずは、明日からの、マイホームツアー。
いや、その前に、目の前の荷物をまとめなきゃ。



2011/07/16

信越放送ラジオの番組に出演してきました。

先日、制作の合間をぬって、SBC(信越放送)にラジオの収録に行ってきました。
僕のようなアーティストを呼んで下さるのは本当にありがたいことです。

OTO CAFE
http://sbc21.co.jp/radio/otocafe/

放送は二回、

7月17日と24日の午前9時~9時54分内

「テーブル・フォー・トゥー」コーナーにて約20分間です。
アナウンサーの久保田さん、素敵なひとでした。

日曜の朝に楽しんでもらえるといいけど。
おそらく、信越だけでの放送ですが、気になる方は是非聴いて下さい。

旅の話や、長野での借りぐらしの話をしています。


新作、素敵な具合に仕上がりそうです。
はやくみなさんに聴いて欲しい。
うずうず。

詳細はもうじきアップします。

2011/07/02

不思議な偶然もあるものだ

不思議な偶然もあるものだ。


まだ旅に出る前だから、かれこれ四、五年前、まだ京都で活動している頃、長野ツアーを企画した。ところが、出発直前になって、長野まで車をだしてくれることになっていた友人がどうしても駄目になってしまった。そこで、とりあえず、一番暇そうで、ノリのよさそうな友人に、駄目で元々、「明日、長野に行かん?しかも、運転してくれん?」と声をかけたら即答で「あ~~、まあ、ええで~」。


早朝京都を発って、夕方長野に入り、そのまま夜にライブ、という予定。彼との長野への道すがらも色々と間が良くて、楽しい道中になった。とにかく話題と笑いの絶えない車内で、彼は数年前に旅をしたメキシコで出会ったという女の子のことを話し出した。その子なぁ〜、今、長野のカフェで働いているらしいねん。会えたらええな〜、あ、せっかくやしメールしてみるわ~。あ、せっかくやし、今日の風のライブに誘ってみるわ~。


その後も僕たちは、どうでもいい、でも旅を盛り上げるには充分な、小さな奇跡を繰り返しながら(長いトンネルの中で友達のバンドの話をしていたらトンネルを出たラジオからそのバンドの曲が流れ出したり、穴場とされる駐車場で最後の一つだけ空いていたり、まあそんな類の)、長野市内に入った。


着いたその足ですぐリハーサルの予定だったので、会場のネオンホールに向かった。ネオンホールのすぐ前の細い道に差し掛かると、なんだかいい感じで歩いていた女の子を追い越したので、僕は助手席の窓から身体を乗り出して、その子に向かって大きく手を振ってみた。知り合いだからというのではなくて、まあ、本当に、なんとなく、予感がして、手を振ってみたのだった。そしたら彼女も、誰?という感じで手を振り返してきた。運転してる友人が、知り合い?と聞くので、いや全然知らない人、と訳の分からない会話を交わした。なんやそれ、と突っ込まれた。


ネオンホールの前に車を停めてすぐ、彼女が車に追いついた。手を降られたもんだから、誰だろう?と思って急ぎ足で来たのである。車の中を覗き込んでも、もちろん僕は知らない人だが、彼女が運転している僕の友人を見て声を張り上げた。あれ!まっさんじゃないですか!

当のまっさんも、お~?!ちゃんしまやんか、と声を上げた。

なんと、道中の話で出て来たメキシコで出会った女の子であったのだ。


聴けば、彼女、ちゃんしま(まっさんがこう呼んでいた)こと島田さんは、ネオンホールの目と鼻の先にある日和カフェというところで働いていて、たまたま所用で近くを通りかかったのだという。そしたら、陽気なお兄さんから手を振られた、と。

ネオンホールのことももちろん知っていて、今夜のライブにも来てくれることになった。その日から僕も彼女のことを「ちゃんしま」と呼ぶようになり、長野に来る度に顔を合わせる仲になった。風博士のこともとても応援してくれ、彼女が店長を勤める日和カフェでもよくライブするようになった。その後も京都で偶然あったり、ただ単に飲みに行ったり、彼女が新しくつくったフリーペーパーに出してもらったりと、仲良くしている。


そんなちゃんしまが、日和カフェを辞めて本屋を開くと言い出したのはそんなに前のことではない。僕はもともと本好きでもあるし、今までも本屋さんでライブしたり、裏店長を務めたりと縁が深い。ちゃんしまにも色々と口を挟んで、オープン記念には是非とも歌わせて欲しい、と打診した。最初に聞いていたオープンまでの日程は、そんなのできるの?というものだったが、彼女たちは物事を進める力がとっても強くて、当初の予定よりは多少遅れたものの、本日、2011年7月2日、オープンする。その名も「チャンネルブックス」。http://chan-nel.jp/ もちろん、僕は歌う。


ちゃんしまは、長野では「しまてん」と呼ばれていた(島田店長、の略)。最近、日和カフェを辞めて、店長のてんが取れたと言っていたが、新しくチャンネルブックスの「ちゃん」が付いたのであった。それは奇しくもまっさんが呼んでいた「ちゃんしま」であった。ちゃんちゃん。






と、まあ、ここまでだったら、良くある話。


昨日、明日はチャンネルブックス開店記念ライブだなあ、などと考えていたら、メールが来た。懐かしい、京都のまっさんからであった。曰く、長年いつやるんやと言われ続けて来たカレー屋をようやくオープンする、と。四ヶ月間かけて自分で作っていた店舗が先日ようやく完成したと。


まっさんのカレーは旨い。まっさんは昔、京都西木屋町のBarUSAGIで、お昼にカレーを出していて、僕はよく食べに行っていたのであった。まっさんのカレーのことを僕はマサオカレーと呼んでいた。そのカレーは辛いというよりも深い甘みとほどよい酸味、ピリッとスパイシーな、旨いカレーだった。とても印象深い味で、今だってときどき食べたくなる程だ。



メールの最後にこうあった。オープン日は、2011年7月2日です、と。

karahicurry

8月頭、京都に寄る。
今からまっさんのカレーを食べるのが楽しみでならない。



今日から始まる二つの新しい場所に、心から、おめでとうございます。