2012/07/08

【山口県知事選】飯田てつなり氏の講演会に行ってきた

昼間は徳山の文化ホールでやったらしいのだが所用で行けず、夕方に市街から車で30分ほど山の中の、中須というところであった講演会に行ってきた。なぜこんなところで?と思ったが、どうやら飯田さんの生まれ故郷らしい。したがって講演会は、和気あいあいと、かつ、おそらく他の会場にはない、地元独特の緊張感に包まれてはじまった。



講演会はたいへん勉強になった。
要約すると...

現在の体制や政策では明るい未来は見えない。180度ひっくり返す必要がある。今、世界はエネルギー革命の只中だ。その潮流に乗った、地域活性化の策がある。まずはそこからはじめよう。長州の血脈を持った山口から共に、歴史の変革を実現させましょう。

という感じ。

地域活性化の骨子は、大きく、ふたつ。ひとつめは自然エネルギーへの投機。もうひとつは、ひとの創造性を最大限に生かした地場産業の復活。

ひとつめ。エネルギーを買うためのお金や、資産運用として使われている預貯金は、結果的にほとんどが県外に流れ出てしまっている。それを、今月頭に施行された「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」などを足がかりにして、積極的に地域に投資、還元できる仕組みを作る。その際重要なのは、人に焦点をあてること。大きな設備を作ればよいというのではない。まずは、地域でおさまるような小規模なものでよい。そこで、人と人が手を取り合って、知識と経験を蓄積し、発展できるような仕組みを作る。

ふたつめはその延長。山口のとある酒造では、一升瓶を一万円で出荷する。彼らは、誇りを持って酒造りをしている。一方で、全国には、一升を100円で卸している酒蔵もある。この9900円の違いはなんだろう?それは、人の創造性に起因するのではないか。一万円の一升瓶をつくる酒造は、酒造りはもちろん、由来や瓶にいたるまで、すべてにおいて、創造力を凝らしている。これまでの施策は、モノを重視するあまり人の創造性をおざなりにしてきたのではないか。ここを転換し、人の創造性に重きを置いた経済にシフトしていく。

ひとつめは納得、ふたつめは素晴らしいが、ちょっと分かりにくかった印象。ちなみに上記はあくまで、僕の記憶と理解によるまとめです。




飯田さんは終始おだやかで控えめで、激すような調子ではなかった。本当に大丈夫だろうか?と心配になるくらい。こんなにおとなしくては、選挙に通らないのではないか。いや、旧態依然とした方法など取りたくもないし、取って通ったとしても意味がないのだろうな。しかし通って欲しい。なんせ対抗馬は、国土交通省の官僚あがりだから。だからこそ心配なんだけど。



若者は少なかった。
地元ということもあるのだろう。
年配の方が多かった。

先輩方には、飯田さんの講演はどう聴こえただろうか。
飯田さんはおっしゃられた、僕を当選させてくださいということではなく、歴史を変える一員として参加して欲しい、と。その勇気は、これからの可能性を切り開くきっかけになるはずだ、と。

決して分かりやすい講演ではなかったと思う。
目の前に利があるような話ではないから。
むしろ自分たちが居なくなった後の、続く世代のことを考えましょう、という話だった。

講演会が終わったあと、出口で生後四ヶ月半の息子を抱っこして妻を待っていた。
僕の忘れ物を彼女が取りに行ってくれたのだった。
彼女を待つ間、会場から出てくる方々の、息子を見る目の優しかったこと。
その優しさこそが、今回の選挙の行方を左右するんだろうと思う。

直に講演会を聞いて確信した。
僕は飯田さんに知事になっていただきたい。

僕は飯田てつなりさんを支持します。

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